マットレスの平均的な厚み
マットレスの平均的な厚みをご存知でしょうか。
多くの方は知らないはずです。
なぜなら「マットレスの厚みに標準はない」からです。
用途やニーズで理想的なマットレスの厚みは異なる上に、マットレスは種類が豊富。
コイルマットレスとウレタンマットレスでは構造が違うので、当然厚みも異なります。
具体的に、ウレタン製やファイバー製の薄いマットレスは3cm程度。
これはマットレストッパーと呼ばれるジャンルで、マットレスの上に敷くタイプの補助寝具です。
厚いマットレスでは35cm以上のボリュームがあります。
これは主に高級なポケットコイルマットレスです。
これだけの選択肢があるだけに、どうやって理想の厚みを選べばよいのかと悩む人が多いのです。
マットレスの厚さは用途で選ぶ
マットレスの厚みを選ぶ際に重要なのは「用途」です。
使用するシーンやマットレスへのニーズを考え、最適な厚さを選びましょう。
快適な寝心地を望むなら、厚めのマットレスがおすすめ。
今、使っている敷き布団やマットレスの寝心地を調整したければ、薄めのトッパーが最適です。
用途 | おすすめの厚さ | 特徴 |
ベッドマットレスとして使う 最高の寝心地を追求 | 30cm~ | 最高級コイルマットレス |
29cm~25cm | 高級コイルマットレス | |
24cm~20cm | 高級コイルマットレス | |
寝心地を重視 | 19cm~15cm | 高級コイルマットレス 高反発ウレタンマットレス |
体圧分散を重視 | 14cm~10cm | 高反発ウレタンマットレス |
床に直接敷く | 9cm~6cm | 三つ折りマットレス 低反発マットレス |
トッパーとして使う | 5cm~ | マットレストッパー |
厚さ30cm以上のマットレスの選び方
おすすめの厚さ30cmマットレス
厚さ30cmのマットレスがおすすめな方
■最高級の寝心地を追求したい方
■予算に余裕がある方
■寝室を豪華にしたい方
■ベッドフレームを置ける室内の広さがある方
■重量を気にしない方
■布団クリーナーなどでのメンテンスができる方
厚さは30cm以上は、マットレスの中でも最大級。
それだけに高額になりますが、最高レベルの寝心地が実現できます。
「シモンズ」「シーリー」「サータ」のような、高級ポケットコイルマットレスがここに属します。
厚さ30cmの特徴と用途
厚さ30cm以上のマットレスは総じて高額になります。
最低でも10万円〜20万円で、オーダーメイドならさらに高額になります。
世界的な高級ブランドのポケットコイルマットレスは、高品質なスプリングとウレタンを使用しているので、自然と厚みが出てしまうのです。
厚さ30cm以上のマットレスは重いので、移動を想定していません。
あくまで、ベッドフレームとの併用を前提に作られています。
簡単には干せないので、布団クリーナーなどを使って、ダニ対策をしなければいけません。
また、見た目が豪華になるため、室内のインテリアとしての役割もあります。
厚みは寝心地のよさに直結します。
厚さ30cm以上のポケットコイルマットレスであれば、抜群の寝心地が約束されるでしょう。
厚さ29cm〜25cmのマットレスの選び方
おすすめの厚さ29cm〜25cmのマットレス
厚さ29cm~25cmのマットレスがおすすめな方
■予算10万円前後と資金に余裕の方
■寝心地がよく上質なベッドマットレスが欲しい方
■一流ブランドのマットレスで寝たい方
■ベッドフレームを置ける室内の広さがある方
■重量を気にしない方
■布団クリーナーなどでのメンテンスができる方
厚さ29cm〜25cmのマットレスは、比較的厚めの部類に属します。
高級マットレスが多く、価格は10万円前後が中心です。
ポケットコイルマットレスに多い厚さになります。
「シモンズ」「シーリー」「サータ」などの一流ブランドマットレスの中でも、中上級のランクです。
特徴と用途
「シモンズ」「シーリー」「サータ」の中上級モデルだけでなく、その他マットレスメーカーの中でも品質のよいポケットコイルマットレスはこの価格帯になる場合が多いようです。
29cm〜25cmと十分な厚みがあるので、使用しているスプリングやウレタンの品質は悪くありませんが、決して安くはありません。
10万円を超える高級マットレスもラインナップされていますが、5~8万円くらいのマットレスも販売されています。
ポケットコイルマットレスやボンネルコイルマットレスがほとんどで、ウレタン系マットレスで、この厚さは皆無です。
ベッドフレームでの使用を想定して作られているので、室内空間に余裕がなければ購入できないでしょう。
厚さ24cm〜20cmのマットレスの選び方
おすすめの厚さ24cm〜20cmのマットレス
厚さ24cm~20cmのマットレスがおすすめな方
■予算3万円~8万円程度を想定している方
■ベッドフレームの使用を前提にしている方
■ブランドを気にしない方
厚さ24cm〜20cmのマットレスは、最も商品数が多いボリュームゾーンなので、選択肢が広がります。
10万円前後のポケットコイルマットレスに、5万円前後のボンネルコイルマットレスなどが中心です。
一流ブランドの低価格帯マットレスもあれば、ニトリやイケアなどの家具量販店のマットレスも対象になります。
比較的軽量なので、移動も可能です。
定期的に室内で陰干しをすれば、マットレスの寿命を延ばせるでしょう。
特徴・用途
ポケットコイルマットレスで有名な「シモンズ」「シーリー」「サータ」などの低価格帯マットレスや、ボンネルコイルマットレスで有名なフランスベッドの商品などがこの厚みになります。
また、ニトリなどもこの厚みのマットレスを拡充しています。
価格もお手頃な上、寝心地も悪くないので、おすすめの厚さです。
しかし、24cm〜20cmの厚さがあると、それなりの重量になるので、直置きは難しいかもしれません。
あくまでベッドフレームでの使用を前提にした方がいいでしょう。
厚さ19cm〜15cmマットレスの選び方
おすすめの厚さ19cm〜15cmのマットレス
厚さ19cm~15cmのマットレスがおすすめな方
■高品質なウレタンマットレスを検討している方
■寝心地を重視する方
■底づき感を避けたい方
■腰痛や肩こりを改善したい方
■直置きで使いたい方
■ベッドマットレスとして使いたい方
厚さ19cm〜15cmのマットレスは「高品質なウレタンマットレス」や「薄めのコイルマットレス」がひしめく激戦ジャンルです。
ウレタンマットレスでは、最大級の厚みなので、寝心地は間違いありません。
コイルマットレスでは、最低限の厚さなので、寝心地よりも価格を重視する方におすすめです。
特徴・用途
厚さ19cm〜15cmは、コイルマットレスと高反発ウレタンマットレスが両立する分野です。
価格もピンきりなので、選択肢はかなり広がります。
コイルマットレスでは薄めなので、多少品質は落ちるかもしれませんが、その分価格は安いので、お買い得感はあるでしょう。
高反発ウレタンマットレスの中では最上位の厚みです。
人気マットレスの「雲のやすらぎ」がここに属しますが、底つき感は一切なく寝心地は最高です。
19cm〜15cmの厚みがあれば、床に直置きでも、ベッドマットレスでも使用できます。
使い方のバリエーションも豊富なので、値段(コスパ)を考えながら、自分に合ったマットレスを探してみてください。
厚さ14cm〜10cmのマットレスの選び方
おすすめの厚さ14cm〜10cmのマットレス
厚さ14cm~10cmのマットレスがおすすめな方
■機能性マットレスを探している方
■腰痛や肩こりを改善したい方
■床に直置きできるウレタンマットレスを検討している方
■三つ折りマットレスを探している方
■すのこベッドでの利用を考えている方
厚さ14cm〜10cmになると、スプリングが収まらないため、コイルマットレスは存在しません。
中心は高反発ウレタンマットレスと低反発ウレタンマットレスです。
ファイバーマットレスもこの厚みが多いでしょう。
軽量で持ち運びが容易。
フローリングや畳に直接敷いて使える上に、ベッドマットレスになる。
非常に利便性の高いマットレスが多い分野です。
特徴・用途
厚さ14cm〜10cmは、ウレタンマットレスの平均的な厚さなので、選べるマットレスが豊富です。
14cm〜10cmの厚みがあれば、底つき感はないので、単体で使っても寝心地は全く問題がないレベルでしょう。
もちろん、ベッドフレームと一緒に使っても支障はありません。
有名ブランドだと「モットン」「マニフレックス」などが該当します。
また、西川Airやエアウィーヴなども、この厚みのマットレスを出しています。
厚さ9cm〜6cmのマットレスの選び方
おすすめの厚さ9cm〜6cmのマットレス
厚さ9cm~6cmのマットレスがおすすめな方
■三つ折りマットレスを探している方
■軽量なマットレスを検討している方
■マットレスを持ち運びたい方
■マットレストッパーとして使用する方
■室内空間を有効活用したい方
厚さ9cm〜6cmは、一枚で使えるウレタンマットレスの最低限の厚さですが、低品質のウレタン素材を使用している場合は、底づき感が出てしまう場合があります。
薄手の三つ折りマットレスは、この厚みが多いので、いろいろな選択肢が出てきます。
また、マットレストッパーとしても使用できるので、利便性は高いと言えます。
特徴・用途
フローリングや畳に直接敷く場合、人によっては若干底つき感を感じる厚さです。
特に低価格な三つ折りマットレスは、総じてウレタンの品質が悪いので、あまりおすすめできません。
マニフレックスやエアウィーヴなど、一流ブランドのマットレスであれば、高品質のウレタン素材を使用しているので、底づき感はないでしょう。
比較的薄いので、軽量です。
持ち運びが容易なので、一人暮らしの方は起床時にマットレスをしまえます。
室内を広く使いたい方にはおすすめです。
厚さ5cm以下のマットレスの選び方
おすすめの厚さ5cm~のマットレス
厚さ5cm~のマットレスがおすすめな方
■軽量なマットレスを検討している方
■マットレスを持ち運びたい方
■マットレストッパーとして使用する方
厚さ5cm以下のマットレスは単体で使用するには不向きです。
薄すぎるため間違いなく底づき感があり、寝心地が悪く、体を痛める可能性があります。
基本的にマットレストッパーとしての使用がおすすめです。
軽量で丸められるので、持ち運びは簡単。
キャンプや車中泊、仮眠用などに最適です。
特徴・用途
厚さ5cm以下のマットレスは、マットレスとして最薄の分野です。
マットレストッパーに限定して使用してください。
マットレストッパーは、既存のマットレスや敷き布団の上に敷いて寝心地を改善させるために使います。
今お使いのマットレスや敷き布団で腰痛になっている方は、マットレストッパーの使用で寝心地が改善され、腰痛が緩和するかもしれません。