マットレストッパーとは
近年、最も人気があり、売れているマットレスが「トッパー」です。
トッパーとは聞き慣れない名前かもしれませんが、「エアウィーヴ」ならイメージできるのではないでしょうか。
マットレスの上(トップ)に追加でもう一枚敷く用途のマットレス。
だから「トッパー」なのです。
使用中のマットレスや敷き布団の上に、もう一枚薄いマットレスを敷いて寝心地を変えたり、反発力の強いトッパーを加え、腰痛改善などを期待するわけです。
比較的安価に睡眠環境を改善できるため、爆発的な人気になりました。
マットレストッパーの用途
マットレストッパーで寝心地を改善
マットレストッパーとは、主に4cm〜7cm程度の薄型のマットレスを指します。
マットレストッパーの追加で、使用中のマットレスや敷き布団の寝心地を改善できます。
柔らかすぎて腰が沈み込む寝姿勢になっていた場合、マットレストッパーの追加使用で、正しい寝姿勢を維持できるようになるのです。
使用中のマットレスを買い換えずに済むので、金銭的負担を減らせます。
但し、マットレストッパーを単体で使用し、マットレス代わりにするのはおすすめできません。
マットレストッパーは薄いので、単体で使った場合、確実に底づき感が出ます。
睡眠時に床の硬さがダイレクトに伝わってきてしまうのです。
これが腰痛や肩こりの原因になるので、マットレストッパー単体での使用は避けてください。
マットレストッパーは、あくまで使用中のマットレスや敷き布団の上に敷くもの。
現在の睡眠環境を改善するための使い方に限定してください。
マットレストッパーで通気性を向上
マットレストッパーは通気性の向上にも貢献します。
畳に直接敷き、湿気の逃げ場がない状態の敷き布団の上に、通気性のよいマットレストッパーを敷けば、睡眠中でも空気が循環でき、敷き布団の湿気も放出できるようになるのです。
これにより、カビやダニの発生を抑えられ、マットレスや敷き布団の寿命を延ばせます。
たった一枚の薄いマットレストッパーが睡眠環境を劇的に改善してくれるのです。
トッパーとベッドパッドの違い
「マットレストッパーって、要するにベッドパッドと同じじゃない?」との疑問が湧くかもしれませんが、そもそも明確に役割が異なります。
本来マットレストッパーを使うべきところを価格の安さに惹かれてベッドパッドを買ってしまわないよう、マットレストッパーとベッドパッドの違いを理解しておきましょう。
マットレストッパーの役割
マットレストッパーは、使用中のマットレスの寝心地と通気性の改善が主眼です。
求められる機能はマットレスそのものです。
当然、体重を支える必要があるため、ある程度の厚みが必要になります。
また、体圧分散性など、一般的なマットレスに求められる機能を備えておく必要がある上に、強度や耐久性も欠かせません。
ベッドパッドの役割
ベッドパッドの役割は寝心地改善よりは、寝汗の吸収や皮脂汚れの防止にあります。
要するに「マットレスの保護」です。
汚れの防止が主眼なので、マットレストッパーほどの厚みは求められません。
もちろん、耐久性も絶対条件にはなりません。
マットレスとしての基本機能よりは、洗える、たためるなど、シーツに近い役割が求められるのです。
トッパーとベッドパッド役割一覧表
マットレストッパーとベッドパッドの役割や厚みです。
使用目的に合わせ、どちらかを選択してください。
マットレストッパー | ベッドパッド | |
使用目的 | ・寝心地改善 ・通気性向上 | ・マットレスの保護 ・寝汗の吸収 ・皮脂汚れの防止 |
厚さ | 4cm〜7cm | 0.5cm〜2cm |
マットレストッパーの使い方
トッパーがズレないようシーツ固定
使用中のマットレスや敷き布団の上にトッパーを敷きます。
そして、ボックスシーツを被せて固定します。
トッパーが動いてしまうと、寝姿勢の崩れの原因になるので、しっかりとボックスーツで包むようにしましょう。
マットレストッパーを汚さないために、ベッドパッドを使いたくなりますが、その必要はありません。
もし、マットレストッパーの汚れが気になるようなら、丸洗いできるマットレストッパーを選び、衛生的な睡眠環境を維持するようにしましょう。
ボックスシーツの注意点
ボックスシーツは、使用中のマットレスとマットレストッパーを覆って、さらに固定する役割も兼ねます。
そのため、ボックスシーツのサイズは慎重に選ばなければいけません。
縦と横のサイズだけではなく、大切なのが「厚み(高さ)」です。
縦横のサイズは合っていても、思ったより厚みがあったため、シーツが入らないケースは案外多いのです。
マットレスの厚みに加え、マットレストッパーの厚みを計算し、対応できるボックスシーツを購入するようにしましょう。
一方、サイズに余裕がありすぎるのも問題です。
ブカブカでマットレスとトッパーが固定できず、寝返りを打つ度にトッパーがズレてしまっては、せっかくのトッパーの意味が半減してしまいます。
マットレストッパーの種類
マットレストッパーには、多くの種類があります。
素材やサイズなどを考慮し、自身のニーズに合ったマットレストッパーを探しましょう。
高反発ファイバー
マットレストッパーと言えば「高反発ファイバー」を思い浮かべる方も多いでしょう。
まさにマットレストッパー市場を開拓したのが、高反発ファイバーマットレスの代表格である「エアウィーヴ」なのです。
高反発ファイバー製のマットレストッパーの最大の特徴であり、長所は「洗える」点にあるでしょう。
「マットレスは洗えない」との常識を覆した点だけを見ても、高反発ファイバー製マットレストッパーの功績は大きいのです。
ファイバー素材を成形したマットレスなので、寝心地は硬めです。
通気性が抜群なので夏は涼しく、冬は空気が暖房の役割を果たしてくれるので、とても暖かいのです。
反発力もあり、体圧分散性にも優れているので、腰痛対策にもバッチリ。
常に清潔な睡眠環境を維持したい方に最適のマットレストッパーです。
高反発ウレタン
最もポピュラーなマットレストッパーは「高反発ウレタン」でしょう。
高反発ウレタン製のマットレストッパーは、素材の特性から、体圧分散性が高い特徴があります。
反発力が高いので腰痛にも効果があり、また寝心地もよいので、マットレストッパーに求められる機能を満たしていると言えます。
東京西川の大人気マットレストッパーである「Air」のように、表面を凸凹に加工し、体重を点で支え、しっかり体圧を分散してくれるタイプも人気があります。
買ったマットレスの寝心地を改善したい場合や、腰痛改善のために寝姿勢を矯正したいといった様々なシーンに高反発ウレタン製のマットレストッパーは使えるのです。
まさに万能タイプのマットレストッパーと言えるでしょう。
低反発ウレタン
マットレストッパーにも「低反発ウレタン」があります。
マットレストッパーに限らず、低反発ウレタン素材は反発力がなく、体重を支えきれないため、寝具には不適と評価されています。
低反発ウレタン製のマットレストッパーは、寝返りが困難になり、疲れが取れない。
また、腰が沈み込みすぎてしまうため、腰痛に悪影響があると指摘されています。
さらに通気性も悪く、熱がこもるので、夏場は最悪です。
低反発ウレタン製マットレストッパーは、柔らかい寝心地が実現できるので、つい買ってしまいそうになりますが、あまりおすすめできません。