購入した新品のマットレスをすぐに使おうと開封したところ、ウレタンの嫌な臭いが・・・
新品マットレスは、悪臭が原因でしばらく使えないケースが案外多いのです。
また、使っているうちに、汗やカビなどによる異臭が気になってきます。
これらマットレスの臭いの取り方について解説していきます。
マットレスの臭い
マットレスの臭いの原因
新品のマットレスには独特の嫌な臭いがあります。
せっかくマットレスを買ったのに、臭いのためにすぐ使えなかった経験をされた方も多いのではないでしょうか。
ニトリや無印良品などの人気の売れ筋マットレスでさえも、最初は臭いがするとの評判があります。
楽天などで売られている激安マットレスでは、臭い対策ができていないので、嫌な薬剤の臭さで頭痛がするかもしれません。
また、マットレスを使い続けているうちに、なぜか悪臭を発するケースもあります。
なかなか気づきませんが、睡眠中にはコップ1杯の汗をかいています。
それをマットレスが吸収しているので、メンテンスを怠ればダニやカビが原因の悪臭発生も当然。
その上、皮脂汚れやおねしょ、ペットのおしっこなど、臭いの原因は多くあります。
これら悪臭を防ぐための対策をしておけば、快適に寝られる上に、マットレスの寿命を延ばせます。
しっかりとしたメンテンスを心掛けましょう。
臭いのしないマットレス
最近は新品開封後でもまったく嫌な臭いがしないマットレスが増えています。
その上、梱包の中にたくさんの消臭剤を入れているケースも多く、メーカー側もニオイ対策に万全を期しています。
新品時の臭いに悩みたくない場合は、無臭マットレスを選びましょう。
新品マットレスの臭い対策
新品ウレタンマットレスの中には、開封後しばらくは独特のウレタン臭を放つものがあります。
原因は、ウレタンを膨らませる際に発生する「アミン」という物質。
これがウレタンの気泡の間に残り、悪臭の原因になります。
この悪臭、なにも対策をしなければ一定期間は取れません。
新品マットレスは臭くて使えないけど、古いマットレスは捨ててしまったので寝る場所がない・・・
こんな悲惨なパターンに陥らないためにも、ウレタン臭を素早く取り切る方法を知っておく必要があるのです。
陰干しで臭い取り
新品マットレスのウレタン臭を取る際に、最も有効な手段は「陰干し」です。
室内の風通しのよい場所にマットレスを立てかけ、陰干しをしましょう。
陰干しにより、半日~数日で臭いを取り除けます。
ポイントは「風通しの確保」です。
空気の循環に乗せて臭いを取るので、空気の入る場所と出る場所を作ること。
窓とドアを開けて、空気の流れを作ってください。
陰干しの際、すのこを使うと、より臭いを飛ばしやすくなります。
布団乾燥機で臭い取り
強制的に空気循環を作り出す「布団乾燥機」も有効です。
布団乾燥機を使って、ウレタン内に残った悪臭の原因を強引に排除します。
布団乾燥機は、臭い対策だけではなく、本来の目的である「乾燥」にも使えます。
梅雨時など、ジメジメしてマットレスが湿っぽいときには、布団乾燥機が活躍するので、新品マットレスと一緒に購入してしまってもいいでしょう。
但し、スポンジのようなウレタン素材は高温が苦手です。
「ダニモード」などは死滅を目的に高温乾燥させるのでマットレスには適さないかもしれません。
布団クリーナーで臭い取り
布団クリーナーを使って、マットレスの臭いを吸い取ってしまう方法も試してみましょう。
悪臭の原因はウレタン内部の物質なので、それを機械的に吸ってしまうのです。
陰干しと併用すれば、かなりの悪臭は取れるはずです。
消臭剤で臭い取り
マットレスのまわりに消臭剤を置く方法もあります。
但し、これは確実は効果が期待できる方法ではありません。
あくまで気休めに近い手段なので、どうしても臭いが気になる場合の最後の手段として検討してみましょう。
使用中マットレスの悪臭対策
悪臭マットレスは体に悪い
マットレスはとても過酷な使われ方をしています。
毎日コップ1杯分の汗を受け止め、皮脂やフケなどが蓄積し、それを餌にするダニが発生し、湿気によりカビが生える。
さらに、室内にいるペットが誤ってマットレスの上でおしっこをしてしまうケースなどもあるでしょう。
この状況で悪臭は不可避なのです。
マットレスはメンテンスを怠れば、必ず臭いを放つようになります。
しかも、マットレス内部のウレタンにカビが生えてしまえば手の施しようがなく、廃棄以外の選択肢はなくなります。
そうなる前の定期的なメンテンスが肝要です。
具体的には以下の3つを試してみてください。
重曹と掃除機で臭い取り
マットレスの臭い対策に有効なのが「重曹」です。
重曹は人間の体内にある物質なので、安全性が高い洗剤と言われており、台所やお風呂などの水回りでもよく使用されています。
もちろん、マットレスに用いても健康被害はありません。
具体的には、重曹をマットレスの汚れた部分に行き渡らせ、そのまま1日放置してください。
その後、重曹を掃除機で吸うだけです。
重曹が臭いを吸収してくれるので、マットレスの嫌な臭いが軽減されるはずです。
クエン酸水や重曹水で拭く
マットレスの臭いをよりピンポイントで撃退するには、クエン酸水や重曹水で浸したタオルで拭く方法があります。
まず、タオルをクエン酸水か重曹水で濡らして硬く絞ります。
そして、濡らしたタオルでマットレスを叩くように拭いてください。
これを根気よく繰り返します。
クエン酸水や重曹水がマットレスに染み込んでは逆効果です。
あくまで硬く絞ったタオルで軽く叩くように臭いの原因となっている汚れを吸い出してください。
クリーニングに出す
自分では対応できない頑固な臭いはプロに依頼する方がいいでしょう。
コイルマットレス以外であれば、クリーニングが可能ですが、脱臭の結果はマットレスの種類によって異なります。
高反発ウレタンマットレスは臭いが取りやすいですが、低反発マットレスは臭いが染み込みやすいので、あまり効果がないかもしれません。
但し、いずれの場合も1万円程度の費用は覚悟してください。
場合によっては、マットレスを買い替えてしまった方がお得かもしれません。
マットレス脱臭の禁止行為
マットレスの臭いを取りたいばかりに、無理な行為をしてしまえば、完全に逆効果になります。
場合によっては、マットレスを劣化させてしまうケースもあるので、注意が必要です。
勘違いしがちな禁止行為をご紹介します。
天日干し
早くマットレスの臭いを取りたいと、天日干しをしてしまいますが、これはNG行為です。
マットレスは総じて熱や太陽光に弱いのもの。
特にウレタンマットレスは天日干しにより、素材が劣化してしまいます。
また、ファイバー系マットレスは、特に熱に弱く、天日干しで素材が溶け出し、変形してしまうリスクがあります。
マットレスは陰干しが基本。
天日干しはNGだと覚えておいてください。
水洗い
最近は、エアウィーヴやアイリスオーヤマのエアリーなどのファイバー系マットレスが人気になっています。
最大の長所は「水洗い」です。
自宅のシャワーで簡単に洗えるので、とても衛生的なのです。
しかし、勘違いしてはいけません。
すべてのマットレスが洗えるわけではありません。
マットレスは水に弱い素材を使っているので、基本的に水洗いはNGです。
特にウレタンマットレスは濡らしてしまうと劣化が進み、寿命を縮めてしまいます。
尚、ニトリは洗えるファイバーマットレスをラインナップしていません。