マットレスと敷布団の併用で熟睡する|薄型マットレストッパー活用法

マットレストッパーがおすすめ

近年、最も売れているマットレスのひとつが、薄型のマットレストッパーです。

マットレストッパーは聞き慣れない名前かもしれませんが、既存の敷き布団やマットレスの寝心地改善用サポート寝具の総称です。

敷き布団やマットレスの上に敷くので、「マットレスパッドと同じでは?」と思われるかもしれませんが、それぞれに役割が全く異なります。

ここでは薄型のマットレストッパーとマットレスパッドとの違いだけではなく、マットレストッパーの種類、選び方や使い方などをご紹介します。

マットレストッパーとは

マットレストッパーは補助寝具

マットレストッパーとは、使用中の敷き布団やマットレスの上に敷く薄型のサポート寝具のこと。

マットレスの上(トップ)に敷くので、「トッパー」と呼ばれるのですが、メーカーによっては「オーバーレイマットレス」と表現する場合もあります。

具体的には「エアウィーヴ」がマットレストッパー市場を創造したと言ってもいいでしょう。

薄く成形したファイバー素材のマットレストッパーは、衝撃的でした。

厚みは、3cmから10cm程度が一般的なので、比較的軽量で持ち運びにも便利です。

マットレストッパーの効果

■マットレスが硬すぎる場合の寝心地改善
■マットレスが柔らかすぎる場合の寝心地改善
■寝姿勢の改善(腰が沈む「くの字」の寝姿勢の解消)
■快眠度を向上
■古い敷き布団やマットレスの寝心地の改善
■マットレスの耐久性を向上し寿命を延ばす

このように、マットレストッパーは使用中の敷き布団やマットレスに満足していない場合に、追加で使うためのサポート用寝具として位置づけられています。

現状の寝心地や睡眠環境に満足している場合は必要はないと考えるべきでしょう。

 

マットレストッパーとマットレスパッドの違い

マットレストッパーとマットレスパッドの違い

「マットレストッパー」と「マットレスパッド」は似て非なるものです。

どちらもマットレスの上で使用する寝具ですが、「使用目的」「必要性」「厚み」に違いがあるのです。

使用目的の違い

マットレストッパーとマットレスパッドは、用途が異なります。

マットレストッパーの使用目的

マットレストッパーは、使用中の敷き布団やマットレスの寝心地改善が主たる目的です。

具体的には、マットレスの硬さの調整や体(特に腰)の沈み込み防止のために使用します。

マットレスパッドの使用目的

マットレスパッドは、寝汗による湿気吸湿や、マットレスの湿度を適切に保つこと。

そして、マットレスを清潔に保ち、長持ちさせるのが主たる目的です。

マットレスパッドは、湿度の調整や汚れや傷みの防止を目的にしています。

決して、マットレスの寝心地改善が目的ではありません。

必要性の違い

マットレストッパーとマットレスパッドの大きな違いは「必要性」です。

マットレストッパーは、使用中の敷き布団やマットレスの硬さや寝心地に不満がある場合だけに用います。

一方、マットレスパッドは、マットレスをお使いの方の多くが使うべき寝具です。

マットレスパッドが必要な理由は、マットレスの湿度を快適に保ち、汚れや傷みから守るため。

ほぼ全員が使うシーツと同じ目的なのです。

薄い生地のシーツだけでは防止できない湿気や汚れをマットレスパッドの併用でより確実に防ぐのが目的なので、シーツ同様にマストアイテムと言えるでしょう。

マットレストッパーは、必要な場合のみ。

マットレスパッドは敷き布団やマットレスを使用するすべての人に。

必要性が全く違うのです。

厚みの違い

マットレストッパーとマットレスパッドの明確な違いが「厚み」に現れます。

寝心地改善と目的とするマットレストッパーは体重を支えなければいけないため、必要な厚さがあります。

一方、シーツを補助するためのマットレスパッドは、湿気や汚れを防止できればいいので、薄めになっています。

種類厚さ
マットレストッパー4cm ~ 9cm 程度
マットレスパッド0.5cm ~ 2cm 程度

 

マットレストッパーの種類と選び方

マットレストッパーと言えば「エアウィーヴ」をイメージする方も多いでしょう。

マットレストッパー市場を開拓し、トッパーの売上上位を維持しているのがエアウィーヴです。

このエアウィーヴの成功を見て、現在では多くのマットレスメーカーがトッパー市場に参入していますが、使用素材や製法などの違いにより、寝心地や効果が異なります。

もちろん、価格もピンきりなので、ご自分の用途に合わせ、最適なマットレストッパーを選びましょう。

高反発素材トッパー

高反発素材

最も一般的なマットレストッパーは、マニフレックスなどに代表される「高反発素材」でしょう。

また、西川の人気トッパー「Air」のように、表面が凹凸で点で体を支えるタイプのマットレストッパーも多くの支持を集めています。

点で体を支えるため、体圧が分散され、正しい寝姿勢が維持されます。

その結果、血流やリンパの流れが妨げられず、体への負担が減り、快眠につながるのです。

腰痛対策にも効果的です。

おすすめのポイント

使用中の敷き布団やマットレスの寝心地を改善したい方におすすめです。

比較的軽量なので、使い勝手もいいでしょう。

凹凸タイプのマットレストッパーは、体を点で支えるため、全身がトッパーと密着せず、さらに通気性もよいので、梅雨や真夏の寝苦しい時期に快眠できます。

マイナスポイント

高反発素材のマットレストッパーは、品質がピンきりです。

安いマットレストッパーは素材が劣悪なので、あまりおすすめできません。

凹凸タイプのマットレストッパーも、ウレタンフォームの品質次第で耐久性に差が出ます。

多少高額でも、マニフレックスや東京西川などの一流ブランドのマットレストッパーがおすすめです。

価格が安すぎて品質に不安が残るといったトッパーは、見送る方が賢明です。

エムリリー優反発シリーズ

「マンチェスターユナイテッド」の公式マットレス&ピロー・パートナーとしてイギリス、フランス、ドイツ、アメリカなど、世界16カ国で販売されています。
通常のマットレスだけではなく、トッパーや三つ折りタイプ(日本特別仕様)というラインナップです。
どのタイプも柔らかさと弾力性を両立した新素材「優反発」を採用し、理想的な寝姿勢を実現しています。
特殊二層構造の上層部である優反発フォームは、まるで低反発のような柔らかさがありながら、高い通気性と反発力を実現し、スムーズな寝返りや起き上がりをサポートしてくれます。
また、下層部の高反発が沈み込みすぎないよう持ち上げ理想的な寝姿勢を保ちます。
腰痛や肩こりに悩む方におすすめのマットレスです。

ファイバー素材トッパー

ファイバー素材

最も注目されるトッパーは、エアウィーヴに代表される「ファイバー素材」でしょう。

通気性がよく、寝返りサポート力に優れますが、寝心地はやや硬めです。

水洗いが可能なので、常に衛生的です。

おすすめのポイント

使用中の敷き布団やマットレスの寝心地を調整したい方に最適です。

フィアバー系マットレストッパーは体圧分散性が向上し、寝返りがしやすくなり、腰の沈み込みも軽減するので腰痛対策もバッチリです。

自宅のお風呂場で丸洗いができるので、カビやダニの心配がありません。

アレルギーに悩んでいる方におすすめです。

マイナスポイント

ファイバー系マットレストッパーは反発力が高く、沈み込みが少ないのが特長です。

そのため、寝心地がやや硬くなります。

体重の軽い女性や高齢者、また柔らかい寝心地が好みの方には向かないでしょう。

低反発素材トッパー

低反発素材

テンピュールに代表される低反発素材のマットレストッパーは、優れた体圧分散性が特長で、柔らかい寝心地で体を支えてくれます。

しかし、体重がかかる部位が沈み込むため、特に腰に負担がかかると言われています。

腰痛の方にはおすすめできません。

おすすめのポイント

使用中の敷き布団やマットレスの寝心地を柔らかくしたい場合におすすめです。

但し、柔らかすぎて腰を痛める懸念があります。

腰痛から背中の痛みや肩こりにつながるリスクもあるので、注意が必要です。

マイナスポイント

低反発素材のマットレストッパーは、通気性が悪いため、熱や湿気がこもりやすくなります。

また、低反発素材が劣化し、硬くなり、寝心地が変わってしまう場合があります。

さらに、低反発素材のマットレストッパーは、総じて重たいので、運ぶのが大変です。

陰干しの際など、移動に苦労するかもしれません。

スポンジのような素材のため、汗を吸い込みやすく、それが臭いの原因になり、そしてカビやダニが発生するリスクにつながるのです。

洗えないので、カビが生えたら廃棄するしかありません。

寿命は短めと覚悟しておく必要があるでしょう。

 

マットレストッパーだけで寝るのはNG

マットレストッパーだけで寝るのはNG

ネット通販を中心に、厚み3cm程度の安いマットレストッパーが人気になっています。

しかも、このような厚み3cm程度のマットレストッパーをそのままマットレス代わりにするケースがあるのです。

薄いマットレストッパーだけで寝るのは問題があると言わざるを得ません。

マットレストッパーは、あくまで既存寝具のサポートが目的なので、トッパー単体での使用は避けるべきです。

底付き感がある

フローリングの上に厚さ3cm~5cm程度のマットレストッパーを敷きます。

そこに一般成人がに寝ると、腰や背中がフローリングに付いてしまい、ゴツゴツする感じがするでしょう。

これを「底付き感」と言います。

腰や背中にフローリングの硬さを若干感じるのは、腰が圧迫されている状態を意味します。

つまり、寝ているときに腰椎に負荷がかかり続けており、スムーズな血流が阻害されているのです。

これが腰痛の原因になるわけです。

この底付き感こそが、マットレストッパーだけで寝てはいけない最大の理由なのです。

マットレストッパーの厚さと体重

マットレストッパーの単体使用はその厚さにより条件が変わってきます。

トッパーの単体使用には最低でも5cmの厚さが必要になります。

それでも大人の使用は不可です。

体重が60kg程度なら少なくともマットレスの厚みは7cmが必要になり、体重が80kg程度ならマットレスの厚みは10cmは必要です。

もしマットレストッパーを単体で使用する場合は、ご自身の体重を考慮した上で、必要なトッパーの厚みを選択してください。

厚さ体重備考
3cm ☓ マットレストッパー単体での使用は不可
5cm30kgまでやや厚みがあるので子供なら単体使用可 
7cm 60kgまで十分な厚みがあるのでトッパー単体での使用も可 
10cm 80kgまで一般成人男性でもトッパーの単体使用可 

底付き感がない場合

長期間、薄めの敷き布団を使用してきた場合、薄いマットレストッパー単体でも底付き感を感じないケースがあります。

煎餅蒲団に慣れてしまった人は、むしろマットレストッパーの方が柔らかく感じるかもしれません。

しかし、これは例外です。

多くの方は、マットレストッパー単体での使用により腰痛を発症してしまう可能性があります。

マットレストッパーは、あくまで補助的寝具として使用しましょう。