旅行先などで高級ホテルに滞在すると「よく眠れた」「朝の目覚めがいい」という経験をすることがあります。
この現象、旅の疲れで熟睡できたと考えがちですが、本当の理由はホテルが用意している「寝具」にあります。
一流ホテルは高品質なマットレスを中心に多くの寝具を併用して、最高の睡眠空間を準備しているのです。
もし、この環境で毎日眠られたら最高です。
もちろん、予算と工夫次第で、自宅をホテルのような快適な睡眠環境に進化させられます。
少しでも快眠できるよう、ホテルの睡眠環境を真似してください。
ホテルのマットレスがおすすめ
ホテルは最高の睡眠環境
高級ホテルや高級旅館などに滞在して夜間の休息を取るとき、そのマットレスの心地よさに驚くことがあるでしょう。
実は、それこそが寝心地最高のおすすめマットレスによる最良の睡眠環境なのです。
宿泊施設は、比較的高級なマットレスを使用している上に、衛生面からも、早いサイクルで買い替えを行うので、常に最高の寝心地が用意されています。
これは一般家庭ではなかなか実現できない睡眠環境です。
高級ホテルや高級旅館ヘタリのないマットレスの寝心地は、本来健康を維持する上で必須な状態なのです。
もし、宿泊施設のマットレスが気に入った場合、そのマットレスのメーカーを調べてみてください。
そして、その気に入ったマットレスをネット通販で注文してしまいましょう。
高級マットレスはコスパがいい
マットレスは5年~10年も使うものです。
多少高価でも日割り計算すれば、1日数十円の出費なので、「高いなぁ・・・」と思っても本当に気に入ったマットレスを買うべきなのです。
安く粗悪なマットレスで健康を害するリスクを負うのか。
それとも気に入ったマットレスで熟睡できる睡眠環境を手に入れるのか。
当然ですが、後者をおすすめします。
高級マットレスを導入する
多くの高級ホテルは、プレミアムマットレスメーカーと契約し、全室に高品質マットレスを導入しています。
世界的なマットレスメーカーであり、ポケットコイルマットレスの代名詞にもなっている「シモンズ」「シーリー」は世界中の一流ホテルで採用されていますし、国内のホテルや高級旅館では「エアウィーヴ」や「フランスベッド」が採用されています。
一流ホテルに導入されているマットレスは、決して特別なものではなく、市販品と同等のマットレスなので、お金さえあれば誰でも同じマットレスを購入できます。
まずは、一流ホテルと同じマットレスを購入してみましょう。
たかがマットレスと思わないでください。
高品質なマットレスは確実に寝心地が違います。
ホテルライクな睡眠環境を再現したいのであれば、まずは高品質なマットレスに変えてみてください。
羽毛マットレスパッドを追加する
高級ホテルが使っている高品質マットレスの寝心地を一層向上させるのに一役買っているのが「羽毛マットレスパッド」です。
シーツの下に隠れているため、多くの方はその存在に気付きませんが、羽毛マットレスパッドはホテルライクな睡眠環境の重要なパーツのひとつになっています。
この羽毛マットレスパッドは、マットレスとシーツの間に位置し、クッション層の役割を果たすと同時に、睡眠中の汗を吸収・発散し、一晩中快適な温度と湿度を保ってくれます。
特に、冷え性で寝付けないとお悩みの方におすすめです。
電気毛布で暖められた熱とは違う、自分の体温で眠る心地よさを感じられます。
背中から腰にかけて自然の温かさでポカポカするので、快眠だけでなく、腰痛にも効果があると言われています。
ほんの数センチの目立たない薄い寝具ですが、羽毛マットレスパッドがあるだけで、柔らかな寝心地と湿度管理による快適さが実現できるのです。
マットレストッパーを使う
羽毛マットレスパッドの代わりに「マットレストッパー」を使う選択肢も忘れてはいけません。
マットレストッパーは、マットレスパッドよりは厚めで、マットレスの保護よりはマットレスの寝心地改善に主眼が置かれた寝具です。
最近は、エアウィーヴやアイリスオーヤマのエアリーなど、ファイバー素材でできたマットレストッパーが人気です。
マットレスの寝心地が硬く感じる場合など、薄手のマットレストッパーを1枚追加するだけで、劇的に寝心地を改善できます。
特に反発力が強く、寝返りサポート力のある高反発系のマットレストッパーなら、腰痛対策としてもおすすめです。
また、ファイバー系のマットレストッパーは、通気性が抜群なので、マットレスの湿気をコントロールできるのです。
また、自宅で丸洗いできるので、非常に衛生的です。
最新の睡眠科学から生まれた高品質なマットレストッパーなら、寝心地と快眠に貢献してくれるでしょう。
羽毛掛け布団を使う
最高級の掛け布団と言えば「羽毛掛け布団」でしょう。
高級な旅館などで多く採用されています。
羽毛の特徴は、保温性や吸湿性・放湿性に優れ、蒸れにくい点で、これが「軽いのに暖かい」との評価につながっているのです。
ただ、羽毛掛け布団は品質も価格もピンきりです。
見た目は同じようでも、羽毛の違いによって品質が大きく異なります。
ダウンとフェザー
羽毛素材には「ダウン」と「フェザー」があります。
ダウンとは、芯のないダウンボールのことで、羽を丸めたような状態を指します。
一方、フェザーとは、芯のある羽根を指します。
フェザーは吸湿性に優れていますが、膨らまないので羽毛布団の素材としてはやや劣るかもしれません。
膨らんで保温性のあるダウンの比率が高い羽毛布団の方が、軽くて暖かくなります。
ダック(あひる)とグース(がちょう)
一般的に使用される羽毛は「ダック(あひる)」「グース(がちょう)」に大別されます。
ダックよりもグースの方が羽毛が大きいため暖かいと言われますが、最高級であるアイダーと呼ばれる羽毛は、アヒルの羽毛です。
確かにグースの方が価格は高い傾向にありますが、ダッグが劣っているわけではありません。
また、あひるは雑食なので、羽毛にも臭いが残る場合があります。
臭いに敏感な方は、草食のがちょうがおすすめです。
種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
ダック | 価格が安い ダウンパワー率が高くなる | ボリュームを求めると重くなる 雑食なので臭いやすい |
グース | 軽量でボリュームが出る 草食なので臭いにくい | 高価 ダウンパワーが低いものもある |
マザーグース | 軽くてボリュームある羽毛布団になる | 高価 |
枕を見直す
枕の高さが重要
快眠に欠かせない寝具が「枕」です。
最近の一流ホテルは、体型に合わせた枕を複数個提供しています。
寝心地がよい枕の高さや硬さは千差万別です。
特に背が高く体格のよい外国人と日本人の頭と首の形状は大きく異なるので、高さを調整しながらベストなポジションを得られやすくしているのです。
快眠には、自分の頭に合わせた枕の高さにしなければいけません。
人気のオーダーメイド枕を試してみてもいいでしょう。
ホテルの枕は1万円以上
一般的に高級枕は1万円以上を指し、普通の枕は1万円から5千円程度、安い枕が5千円以下でしょう。
特に一流ブランドの枕でも5千円以下のラインナップが豊富なので、多くの方は「安い枕」の価格帯を選択しているかもしれません。
しかし、ホテルの枕は1万円以上の高級品が使われています。
枕は最も価格によって品質に差が出る寝具です。
ホテルの寝心地を再現するのであれば、高級な枕が必須になります。
高品質のシーツを使う
忘れられがちですが、ホテルの寝心地を再現するために欠かせないのが「シーツ」です。
シーツは唯一肌に触れる寝具です。
快眠にはシーツの肌触りが重要な役割を持ちます。
睡眠環境を整える際、マットレス選びには気を遣うものの、シーツは軽視されがちです。
何万円もする最高級のシーツを揃える必要はありませんが、洗濯を繰り返した後も良好な状態を保てるレベルのシーツを用意する必要があるでしょう。
シーツの糸
シーツは糸の数が多いほど、生地は密度が高く、厚くなります。
高級ホテルは、通常300スレッドカウント以上のシーツを使用しています。
リッツカールトンでは400スレッドカウント、マンダリンオリエンタルでは450スレッドカウントのシーツを使用しています。
スレッドカウントとは生地1インチ四方に織り込まれている糸の総本数で、一般的には100から1200の範囲があり、数値が高いほど密度が高くなり光沢も増し、丈夫な生地になります。
一方で数値が低くなると軽く柔らかな生地に仕上がります。
シーツの繊維
シーツの質を決める要因として「繊維」も重要です。
低スレッドカウウントのシーツでも、フランネル、リネン、コットンジャージーなど、使用する繊維によっては快適で耐久性の優れたシーツもあります。
特におすすめなのは、良質のコットンで織られたシーツです。
エジプト綿やピマ綿は、繊維自体がソフトなので、低スレッドカウントでも快適で柔らかい肌触りのシーツになります。
高級マットレスで最高の寝心地を
ホテルで経験した夢のような睡眠体験の再現は決して不可能ではありません。
マットレスを中心に、いくつかの重要な寝具を取り揃えれば十分現実できるのです。
シモンズやシーリーといった最高級のマットレスを用意しなくても「雲のやすらぎ」や「モットン」など、比較的低価格で高品質なマットレスはたくさんあります。
コスパのよいマットレスを上手に選択すれば、リーズナブルにホテルの睡眠環境が手に入れられるのです。