一人暮らしに適したマットレス
一人暮らしの方や一人で寝ている方の多くは「自分が一人で寝るためのマットレスだから、当然シングルサイズでいいや」と考えているはずです。
しかし、この考えは誤りと断言できます。
「一人寝=シングルサイズのマットレス」という先入観は快眠の妨げになることがあります。
事実、マットレスの幅が睡眠に影響を及ぼすとの研究結果が報告されています。
つまり、一人暮らしであってもセミダブルを選ぶ方がいい場合もあることが証明されているわけです。
また、シングルサイズと言ってもメーカー毎でサイズは多様化しているため、現在使用中のベッドに収まらない可能性もあります。
このような状況を考慮した場合、マットレスのサイズは本当にシングルでいいのかとの疑問が湧くでしょう。
盲目的にシングルサイズのマットレスを購入してしまい、後悔してしまうのは避けたいものです。
他のサイズの選択肢を交えて、マットレスのサイズの選び方を解説していきます。
メーカーで異なるマットレスのサイズ
シングルサイズと言っても統一された大きさの基準があるわけではありません。
メーカー毎にシングルサイズの大きさは微妙に違っています。
一般的に幅は「91~100cm程度」で、長さは「195~200cm程度」です。
幅で約10cm、長さで約5cmの違いがあるのです。
数cmの差なので、大した影響はないように感じますが、ここにポイントがあります。
実は、この数cmが寝返りや寝心地の質に影響するのです。
特に寝返りをする際、この数センチが心理的な余裕になり、快眠できるのです。
シングルサイズを盲目的に購入するのではなく、しっかりとベッドフレームの大きさを確認し、さらに自分に合ったマットレスであるかどうかを確認した上で最適なマットレスを購入してください。
一人暮らしのマットレスサイズの選び方
マットレスのサイズはシングルだけではありません。
室内のスペースとの兼ね合いもありますが、もし一人暮らしであってもセミダブルやダブルまで選択肢になるはずです。
反射的にシングルサイズと決めつけず、まずは他の大きさも比較検討してみましょう。
もっと大きいサイズの方がライフスタイルにフィットする可能性もありますので、マットレスサイズの選び方を知っておくべきです。
マットレスのサイズの選び方を知っていることが快眠に直結するのです。
ベッドサイズを確認する
マットレスの買い替え時に最も多く発生する問題のひとつは「既存のベッドにマットレスが収まらないケース」です。
シングルサイズと言っても、ベッドやマットレスのサイズは統一されていません。
メーカーにより若干の違いがあるのです。
「シングルだから」とサイズも測らずに購入してしまうと、ベッドルームに収まらない悲惨な事態が起こるのです。
具体的には、ベッドフレームの内寸が98×198cmであった場合、これ以上の大きさのマットレスであればベッドに入らなくなってしまいます。
あくまでベッドフレームの内寸より小さいサイズのマットレスにしなければいけません。
もしベッドの内寸より大きいマットレスを買ってしまった場合でも、それがウレタンマットレスであれば無理矢理押し込むこともできます。
しかし、スプリングマットレスではそれも叶いません。
場合によっては返品ができないケースもあるでしょう。
そのときは無残です。
ベッドルームに収まらないマットレスをそのまま使い続けるか、マットレスをもう一度買い換えるしかないのです。
せっかく買ったマットレスがベッドに収まらない悲劇を引き起こさないためにも、サイズの確認は必須なのです。
サイズ選びは用途に合わせる
一人暮らしと言っても生活スタイルは人により違ってきます。
あまり自宅に帰らない人もいれば、毎日自宅で寝る人もいるでしょう。
また、ショートスリーパーの人であればマットレスいこだわりは薄いかもしれませんが、熟睡したいと希求している人であれば、最高の睡眠環境を得たいと考えるでしょう。
マットレスに対する要望は使う人によって異なりますので、シングルサイズのマットレスを買う前に、本当に必要なマットレスのサイズを再検討してください。
マットレスの幅とサイズ感
シングルサイズ、セミダブルサイズ、ダブルサイズの幅とそのサイズ感のイメージです。
それぞれのマットレスに一般的な男性の体格の方(身長170cm・体重60kg)が寝ている場合をイメージしています。
マットレスサイズ | 幅 | サイズ感 |
シングル | 約100cm | 子供、女性、高齢者など、小柄な人であれば十分な横幅ですが、一般的な成人男性ではやや狭さを感じるかもしれません。腕を大きく広げるまでの幅はありません。但し、寝返りをするスペースはあります。 |
セミダブル | 約120cm | 身長170cmの一般男性に最適なサイズがセミダブルです。腕や足を広げることができ、寝返りをしても不満のない十分なスペースもあります。ゆったりと寝て快眠したければ、このくらいの幅が必要になるでしょう。 |
ダブル | 約140cm | 大柄な成人男性でもゆったりと寝返りができるサイズなので、室内空間に余裕があればおすすめのサイズです。しかし、2人で寝るにはやや狭く感じられるので、あまりおすすめできません。 |
このように、シングルサイズは小柄な人にフィットする大きさです。
一般成人男性にはセミダブルサイズが最適です。
特に朝まで快眠したいのであれば、余裕をもって寝返りができるセミダブルサイズがマストでしょう。
さらに、より大柄な体型の人はセミダブルでも窮屈さを感じるかもしれませんので、もっと幅があるダブルサイズのマットレスをおすすめします。
大きめのサイズに試し寝をしてみる
幅の広のゆったりとしたサイズのマットレスで寝てみると、横幅の重要性に気付くはずです。
寝返りのしやすさが、まったく違うので、別次元の世界にいるような感覚になるかもしれません。
また、手足を広げられる余裕、ゴロゴロできるゆとり、そしてその心地良さは、快眠の必須条件とも思えるようになるでしょう。
一人寝用のマットレスはシングルサイズと決めつけることなく、まずは寝具売り場などで横幅のあるマットレスに寝てみてください。
マットレスの厚みと体格の関係
マットレスには「幅」と「長さ」がありますが、もうひとつ重要な数値があります。
それが「マットレスの厚み」です。
マットレスの厚みは、寝心地に影響してくるので、幅や長さ以上に慎重さが求められます。
マットレスの厚み | 使用感 |
8cm | マットレスとしてはかなり薄めなので、トッパーとしての使用に適しているでしょう。体重60kg以上の方の場合やフローリングに直接敷く場合、また横向き寝をすると腰に底つき感があることがあります。 |
11cm | 平均的なウレタンマットレスの厚みで、最低でもこのサイズをおすすめします。体重80kg前後の方でもギリギリ底つき感のない厚みで、最低限の寝心地を確保できます 。 |
15cm | ウレタンマットレスとしては十分な厚みで、よい寝心地が維持できるでしょう。一方、スプリングマットレスの場合、やや薄く感じるはずで、詰め物が少なすぎて心配になる厚みです。 |
25cm | ウレタンマットレスでこの厚みの商品はあまりありません。中価格帯のスプリングマットレスに多い厚みで、十分な寝心地が確保できる厚みと言えるでしょう。 |
35cm | 高価格帯のスプリングマットレスに多い厚みで、この厚みがあれば寝心地が悪いことはありません。 |
ある程度の寝心地を確保したいのであれば、それなりの厚みのマットレスが必要であることは言うまでもありません。
あまり薄いマットレスは「底づき感」があるので、快眠の妨げになることがあります。
特に男性の場合、薄いマットレスではゴツゴツしてしまい、快眠はできないはずです。
一人暮らしには三つ折りマットレスがおすすめ
都会での一人暮らしは家賃が高額になるため、どうしても室内の広さを犠牲にしなければならなくなります。
あまり空間に余裕がない中で、大きめのベッドを入れてしまうと、ほぼ生活空間はなくなってしまいます。
テレビを見るのも、食事を摂るのもベッドの上になってしまうのです。
このようなベッド問題を解決してくれるのが「三つ折りマットレス」です。
三つ折りマットレスはフローリングに直接敷けるので便利です。
ある程度の厚みがあるので、寝心地は悪くありません。
そして、起床後はマットレスを折りたたみ、クローゼットに仕舞うのです。
そうすれば、室内空間を広々使うことができるのです。
寝心地と室内空間の有効利用という一人暮らしの課題を解決してくるマットレスが三つ折りタイプなのです。
一人暮らし用マットレスのまとめ
シングルマットレスと言ってもメーカーによりサイズにバラツキがあります。
既存のベッドフレームを使用する場合には、マットレスのサイズを正確に計測しなければいけません。
また、マットレスのサイズだけでなく、厚みも重要な選択基準になります。
このことを踏まえ、素材を吟味したマットレス選び方や比較方法、さらに注意点などをまとめています。
おすすめのマットレスの紹介やランキングと合わせ参考にしてみてください。